【セルフ録音について】
録音機器の置き場所を変えて録った音源が下記です。

(再生)録音機器との距離の比較

どちらもiPhoneのPCM録音というアプリで録音しました。
色々試してみた結果、録音設定やフォーマットも変えられるのでこのアプリを使いましたが、
動画撮影機能でも音の傾向は似たようなものになると思います。

ひとつめは一番よくあるであろう、目の前の譜面台に置いたもの。
ふたつめは5メートルほど先の机の上に置いたものです。
どちらが良いという話ではなく、近くに置くと音が空気と触れ合っていないので詰まったような音になります。少し距離を置いただけで、より自然な音に近づく事がわかると思います。
演奏できているかどうかの確認であれば近くの録音でも良いと思いますし、誰かに聴かせる、もしくは残しておきたい、という目的であれば少し距離を離した録音のほうが適していると思います。
ただ、遠ければ遠いほどいい、というわけではないので、そこは調整が必要です。
だいたいのイメージですが、合奏でいう指揮者あたりの距離に置くと良い結果になると思います。

上記は独奏や少人数での話ですが、合奏の場合、指揮者譜面台に置くと操作はしやすいですが、目の前の楽器の音ばかりでバランスに苦しむと思いますので、指揮者の後ろ、可能な限り高い位置にセットするとそれだけで全体がわかりやすくなるのでお試しください。
高さを出せる手軽なスタンドもあります。(例:TOKISTAR ライトスタンド TS-104-ST

演奏会のリハーサルやホール練習等で全体の音を録って確認したい場合は、舞台前の両端との正三角形の頂点の位置あたりが適していると思います。
よくあるパターンだと客席の中通路の中央席付近でしょうか。(下記図参照)

次におすすめ機材です。あくまで一例ですので参考程度にご覧ください。

【おすすめ機材(ケーブルやスタンド、パソコン等は別途ご用意ください)】
◆ 最上級(プロ級)
マイク:DPA4006(クラシック系の録音の定番マイクです)
ヘッドアンプ&インターフェース:RME Fireface UFX

◆ 中級
マイク:DPA2006(上記には及ばないが自然な音で録れる)
録音機(ヘッドアンプ付き):PCM-D10

◆ 初級
マイク付き録音機:PCM-D10


【レコーディング現場について】
クラシックのメインマイクの定番セッティングとして「AB方式」「フィリップス方式」「デッカツリー」というのが有名です。(詳細を知りたい方は検索すれば出てくると思いますので省略します)
私は普段はフィリップス方式のセッティングをアレンジして録音しています(設備によってはAB方式の場合もあり)。試行錯誤の結果そこにいきついた、という現状です。
そしてもちろん近接のスポットマイクも使用しますが、なるべくメインマイクのみでバランスが取れるように、あくまで少し輪郭を出す程度の補助的な役割としてスポットマイクを使うようにしています。なるべく録音側で主張しすぎないように、実際の演奏のバランスを活かすようにしています。(ですので演奏のバランスが悪ければ、結果的に録れているバランスも悪くなります。ご了承を)

どこの録音会社も使っている機材はだいたい同じようなものですが、みんな出来上がる音が違ってそれぞれの特色がありますので、もし良かったらそんなところにも少し耳を傾けて聴いてみると面白いと思います。