歌劇「椿姫」ハイライト / G.ヴェルディ(arr. 森田一浩)

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歌劇「椿姫」ハイライト について

 「椿姫」という邦題は、ヴェルディ(1813~1901)がこの歌劇に与えた原題「ラ・トラヴィアータ」の訳ではなく、原作となった小デュマの小説のタイトルに由来している。19世紀中ごろのドゥミ・モンド(パリの裏社交界)を舞台に、“椿姫”と呼ばれたひとりの高級娼婦の純愛を扱った物語としては、確かに“ラ・トラヴィアータ(道を踏みはずした女、堕落した女)”の訳題は直截的過ぎたのかもしれない。原作小説のタイトルを訳題の代わりに使っているのは日本だけのようだが、華やかでありながら儚さの漂う語感が、名旋律の多いこの歌劇の内容を彷彿とさせ、わが国における人気の定着に一役買ったことは事実であろう。
 イタリア・ロマン派歌劇を代表する作曲家、ヴェルディの初期の作品は、当時北イタリア各地に起こったオーストラリアからの独立運動の風潮を反映して、愛国的な題材を扱ったものが多かった。1853年に書かれた「椿姫」は初期の作風とはやや異なり、人間心理の細やかな描写やドラマティックな表現が採り入れられ、円熟期を迎えた作曲者の筆致がうかがえる。今やイタリア・オペラの代名詞と言えるほど広く知られた歌劇であるが、その書法はいたってシンプルで、魅力の多くはメロディーに凝縮されている。独唱や合唱など、人声による華やかな効果もみごとに計算され、明らかに器楽よりも声楽に重点が置かれた作品である。

ヴェルディの歌劇からは、いくつかの序曲やバレエ音楽が過去にも吹奏楽に編曲され、演奏されてきた。しかし、これほど有名であるにもかかわらず「椿姫」はあまり演奏されなかった。その理由は、ひとえにシンプルな構造ゆえのことと推測される。つまり、あまりに書法が単純すぎて“吹奏楽曲らしく”ならないのだ。このセレクションの編曲にあたっても、声楽曲としての広がりを残しつつ、吹奏楽の色彩をどこまで活かすことができるかが最大の勘案事項となった。使用した部分は、第1幕への「前奏曲」、第1幕の「導入部」、第2幕第1場からアリア「プロヴァンスの海と陸」、第1幕から「乾杯の歌」、そして第2幕第2場から「闘牛士の歌」の5曲。それぞれは短縮化され、また吹奏楽曲としての効果をつくり出す目的で、オーケストレーションには多少の脚色を施してある。念のために、この“演出”が原曲を損なうことのない範囲で行われていることは、オリジナル・スコアとの比較によっておわかり戴けると思う。(2008年春 森田一浩)

〈演奏時間:約9分30秒〉

楽器編成

Piccolo/Flute 1,2/Oboe/Bassoon/E♭ Clarinet/B♭ Clarinet 1,2/Alto Clarinet/Bass Clarinet/Alto Saxophone 1,2/Tenor Saxophone/Baritone Saxophone/Trumpet 1,2,3/Horn 1,2,3,4/Trombone 1,2,3/Euphonium/Tuba/String Bass/Percussion(Timpani,Triangle,SnareDrum,Castanets,Tambourine,Cymbal,Bass Drum,Vibraphone,Xylophone,Glokenspiel)

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